【R-Law】7th Lion in the cage 第7回 檻の中のライオン

Mar 9, 2020 (Mon) 2020年3月9日(月)


“Lion in the cage”, a textbook of constitution explained in plain language for children. Our friends and we are restudying the Japanese Constitution with the textbook via SNS every Monday night.
7th topic was “It is us to choose lion; Democracy, Franchise”. The person in charge presented two questions.
Q1 Why does Japan take a representative democracy?
Q2 Why can not minors get to vote?

You can find each answer from the log as below. log PDF including English version

We left three questions as our homework.
QQ1. Why didn’t Japan choose direct democracy, which works in Switzerland ?
QQ2. What was the reason to change voting age from twenty to eighteen in Japan?
QQ3. Why is the Swiss election ideal?

I asked questions of QQ1 and QQ2 to a retired lawyer of Mots san’s friend, and got answer as follows.

Answer to QQ1:
Originally, the direct election system was created for a group of a small number of people, where everybody can get together at one place, where you can raise your hands and they can be easily counted. It is often pointed out that it does not work effectively where there is a large number of participants.

For your info, in Japan, the direct election system is employed in the elections for the mayors of prefecture (都道府県知事) and the heads of town (市町村長).

Answer to QQ2:


Politically speaking, the government of Japan could be expecting the people of 18 and 19 years old would vote FOR the government, because they are educated in a poor system where nobody is trained to really think hard by themselves. Thus, the government may be thinking that the young guys can be easily manipulated.

QQQ1: I though like this after seeing answer to QQ1.
I think we can choose direct democracy if using IT technology. Do you think direct democracy work if the following three condition are met?
1) the group is small.
2) the member is well-educated
3) IT system supports the election system by anonymization and counting vote.



「檻の中のライオン」、子供向けに平易な言葉で書かれた憲法の教科書。毎週月曜日の夜、この教科書を用いて友人たちとLINE越しで日本国憲法を学びなおしています。

第7回のテーマは「ライオンを選ぶのも私たち;民主主義、参政権」。担当者から2つの質問が出されました。
Q1 なぜ代表民主制をとっているのでしょうか?
Q2 なぜ未成年は選挙できないのでしょうか?

回答はこちらのログにあります。 log PDF

今回は3つの質問が宿題に残っていました。
QQ1. なぜ日本は、スイスでは採用されている直接民主制をとらないのか?
QQ2. 選挙権を与える年齢を20歳から18歳に変更した理由は?
QQ3. なぜスイスの選挙は理想的か?

このうち、QQ1とQQ2について、モッツさんの友人で退職した元弁護士に質問したところ、次の様な回答がきました。

QQ1に対する回答:
もともと、直接民主制は少人数のグループのために作られたもので、そこでは人々が一か所に集まり、挙手をしても簡単に数えることができるというもの。大人数になった場合には効率的に機能しないとの指摘がよく見られます。

参考までに、日本でも、都道府県知事や市町村長の選挙には直接民主制が採用されています。

QQ2に対する回答:
<建前>
Q1 どうして民法の成年年齢を18歳に引き下げるのですか?
A 我が国における成年年齢は,明治9年以来,20歳とされています。

近年,憲法改正国民投票の投票権年齢や,公職選挙法の選挙権年齢などが18歳と定められ,国政上の重要な事項の判断に関して,18歳,19歳の方を大人として扱うという政策が進められてきました。こうした政策を踏まえ,市民生活に関する基本法である民法においても,18歳以上の人を大人として取り扱うのが適当ではないかという議論がされるようになりました。世界的にも,成年年齢を18歳とするのが主流です。  成年年齢を18歳に引き下げることは,18歳,19歳の若者の自己決定権を尊重するものであり,その積極的な社会参加を促すことになると考えられます。

<本音>
政治的にいうと、自分自身のことを真剣に考える訓練をしたことが誰もいない不十分なシステムの下で教育されているため、日本政府は18,19歳が政府のために投票することを期待することができます。そのため、政府は若者たちを簡単にコントロールできると考えていると言えるかもしれません。

QQQ1: QQ1に対する回答をみてこのように考えました。
IT技術を使えば直接民主制を選択することもできると思います。次の3つの条件がそろえば直接民主制が成立すると思いますか?
1) 少人数のグループ。例えば小さい市町村。
2) メンバーがよく教育されている。
3) ITが、選挙における匿名性や得票数のカウントなどを支援する。